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アクスム(エチオピア)


さてちょっとずつですが、今回の東アフリカの旅行のアップを始めたいと思います。第一弾はエチオピアのアクスムという、同国の一番古い、文化的・精神的な町であります。

ここはグラハム・ハンコックの(そのほとんどを読んでる僕としてはその中でも傑作にはいるとおもっている)「神の刻印」という彼の(エチオピアに滞在していたときのジャーナリストの仕事の後の)世に知られるデビュー作にも書かれてあるとおりに、同国では「ケブラ・ナガスト」と呼ばれる書物があり、ここに世に言う「失われたアーク」(契約の箱)が現在に至るまで上の写真の聖マリア教会に安置されているとのことです。ちなみにこの教会にはもちろん誰も入れないのですが、この写真の位置から教会に通じる範囲はすべて女人禁制でした。またフリーメイソンの前身とも言うべき中世のテンプル騎士団もアークの奪回のためにここに滞在していたという伝説もあり、とにかくこういう中世古代の話が好きな人には想像かき立てられる町です。

エチオピアにはバビロン捕囚以前の古代ユダヤの風習を守り続けていた「黒いユダヤ人」と呼ばれる人々も以前(現在は彼らはすでにイスラエルに移住したとのこと)は生活しており、ユダヤの失われた12支族が発生する前の原始ユダヤの姿、そして教えが、(4世紀まではヨーロッパでもそうだったように)古代キリスト教の教えと共に共存しているという、宗教上のガラパゴス諸島のような国であります。

もともと今回の東アフリカの旅はすべて自分たちでえっさほいさとバックパッキングですべてを、と思っていたのですが、いかんせん初アフリカの初心者ですので、代理店に頼んで現地での移動・宿泊の確保をしました。

エチオピアの旅の見積もりは、ナイロビベースの旅行代理店にもいろいろと聞いては見たのですが、結局アディスアベバにある現地の旅行代理店を選択しました。ここはアディスで勤めている国連の同僚の推薦の旅行代理店でありましたが、結果は非常によかったです。エチオピア人しっかりしてる!とアディスの空港にもきっちりと時間通りに迎えに来てくれ、必要書類も見事にそろっており、不安を見事に拭い去ってくれました。

ここのアレンジもなかなかなもので、メールだけですべての段取りをしたのですが、(たまに2,3日返事がないときもありましたが)かなり信用に値する、しっかりした代理店だな、と感じました。使った代理店の名前は Best Travel and Tours です。

値段は交渉の余地がすこしあって、4泊5日のHistoric Route Tourというもので、一人700ドルでした。始めは900ドル近くをいってきましたが、まけて、と書いたらここまでまけてくれました。ナイロビベースの代理店に聞いたときは同じ旅程で一人1500ドル近くも言ってきたので、それに比べると、現地の代理店なので結構お買い得な値段ではないのかな、と感じました。ということ責任は取れませんが、私はお勧めです。

エチオピアの旅程は、アクスムに1泊、ティグライに日帰りの遠出、そしてラリベラで3泊(また書きますが、ここでのアディス行きの国内便がキャンセルとなり、2泊から一泊増えました)、というものでした。

エチオピアはアフリカの屋根、と言われるように非常に標高が高い(どこも1500m以上)ので、今回訪れたときも非常に寒く、夜中は白い吐息が見えるくらいでした。直接被害はあまりなかったのですが、雨も局地的にかなり降りました。

アクスムには1泊分しかいませんでしたが、この町がエチオピアの精神的な支柱になっているということを肌で感じることができました。

→ アクスムのスライドショー

1 comment:

Unknown said...

こんにちは。お久しぶりです。
後でちょっとメールしようと思っていますが、貴重なエチオピアの写真UPありがとう!
凄いところまで行きましたね~。昨年エチオピア専門家と一緒に仕事でウガンダ・ケニアに行ったので、エチオピア料理に関する知識だけは増えたのですが、現地には行ったことが無かったので写真で雰囲気掴めて嬉しいです。

基本、首都を離れてどこかへ行こうと思うと1~2日がかりで車で凸凹揺られながら旅するしか無いというのが大変なところですね(私もケニアで揺られてました。行ったのは病気の懸念がありフラミンゴの聖地ナクルだけでしたが)。

ちなみに今年はセネガルに決まりました。10月末に行ってきます。