読んだ洋書の棚

Taka's bookshelf: read


goodreads.com

中川”元”大臣

やっとさっきユーチューブでみましたが・・・。すごいですね。結構また大げさにメディアが書いてるわ、と思っていたら・・・映像を見てびっくり。まともに話せないのならキャンセルするとかいう頭のCPUの稼動もできないほど薬にやられていたのでしょうか・・・。でもこれはほんとにショッキングですね・・・。うちの同僚たちから結構いろいろと冷やかされましたわ・・・。

ひさびさの読書リスト投稿

読書関連の投稿をするのはこれまたすごく久しぶりなような気がします。最近読んだ本とその一行感想(あれば)は以下のとおりです。洋書の割合がどっかり減ってしまっていますね、これはいけないことですが、まだまだ英語は日本語のようなスピードで読めない(まぁ当然でしょうけども)というのがありますが、でも意識的に読みはじめないと、とおもう今日この頃です。でも10月に博士過程が終ってからやっと自分で選んだ本が読める時間がでてきて、嬉々としてくだらない本を読んでしまっております・・・。

読んだ本のドライなリストを書く前に特別扱いとして、とある著者の本がすごくよかったので紹介させてください。著者は松本仁一という、朝日新聞の元記者の方の一連の本なのですが、これが非常にすばらしい。地政学、平和構築、軍事学等などのテーマの書籍は大上段に立ち、非常にドライな書かれ方で、例えば理論・潮流の説明、そして1つ2つの実際の現地レベルの出来事が添えられる、というレベルがほとんどだと思うのですが、彼の書籍はその割合が完全に逆転しています。著作の8,9割以上が現地の、村、家族、そして個人の言葉、出来事、考え、感情が綴られ、その生きた一つ一つのブロックを集めて一つのモザイク模様にしていく、そしてそのモザイク模様のあとに添えるようにして地政学などの大上段の理論・趨勢を説く、というものです。

彼の著作、

●「アフリカ・レポート—壊れる国、生きる人々」 松本 仁一 ★★★★ (5つ中)
●「ユダヤ人とパレスチナ人」 松本 仁一 ★★★★
●「カラシニコフI」 松本 仁一 ★★★★
●「カラシニコフII」 松本 仁一 ★★★★
●「アフリカを食べる・アフリカで寝る」 松本 仁一 ★★★

はそれぞれが秀作です。個人的に一人の著者から1冊以上の本を読むことはほとんどないのですが、最近の帰国時に読んだ「アフリカ・レポート」でちょっと感動を覚え彼の作品をすべて購入して読みました。日本にもこういう人がいたのかと思うとちょっとうれしくなるような感覚を覚えました。

教科書に書かれてある大上段の理論・趨勢ではなく、生の人間の匂い、そして喜怒哀楽を彼の作品を通して体験することで、世界の色々な社会情勢を知る為の、地に足が付いた考えの機軸ができていくような気がしました。彼の作品はすばらしいです。お勧め。

ではそのほかの本のリストと星です。

●「スティーブジョブズ・神の交渉力」 竹内 一正 ★★ 
元アップル社員の、ジョブズの自伝的な文庫本。これを読むとジョブズのエゴイストさに驚かされる。EQのレベルで見ると彼は本当に未熟な人間だと実感。でもそれくらいのEQの低さがないと、あれだけの妥協がない、使用感・デザイン性が独占する技術製品は作れないんだろうなと、これまた実感。

●「本質を見抜く力」 養老 孟司 竹村 公太郎 ★★
うーん。座談会。

●「ドキュメント 戦争広告代理店」 高木 徹 ★★★★
これはすばらしいです。前から気になっていた本なのですが、やっと機会があって読みました。いかにPR・広報戦略が現代の紛争・戦争時にものすごい威力を発揮するのかがこれを読むと本当にクリアにわかります。おすすめ。

●「読書は1冊のノートにまとめなさい」 奥野宣之 ★★
これを読んでちょっと実践してみましたが・・・ふむ。ここまで僕はマメではないです・・・。ちょっとずつ続けられれば、と思いますが・・・。

●「隠された聖書の国・日本」 ケン ジョセフ ★★
要は日本の中の景教(シリア周辺から派生した異端とされたネストリウス派のキリスト教)の影響についての本。空海が景教から受けた影響は甚大である・仏教という、なんでも吸収してしまう性質の教えが影響している・隠れ切支丹の証拠はいろいろな権力者の(例えば桂離宮とかの灯篭とか)層にも食い込んでいた、などの内容。こういう系の本はかなり読んでいるので、おったまげる内容はなかったです。

●「息の発見」 五木寛之 ★
駄作。会談のおしゃべり以上の粋をでず。もっと突っ込んでほしかった。

●「養生の実技」 五木寛之 ★★
うーん、「息の発見」でがっかりした後に「実技」と書かれていたからなんか実践的ななにかが書かれてあるのかなと思いましたが、五木寛之氏のようは長年の(自分の健康に関する)試行錯誤、心の覚悟に関するエッセイ、といったレベルでこれといって開眼させられる内容はありませんでした。でも彼の考えは(すべてではないですが)結構霊性な軸に沿っていると感じました。いろんな人生経験を経られて届いた実践法・思考法が霊性に基づく考えにとってもやはり合点のいくものである、ということが見えて、そういう面では面白かったかも。

●「史上最強の人生戦略マニュアル」 フィリップ・マグロー 勝間和代 
いま大人気の勝間氏の訳本ですが・・・、訳の質がかなり参ったレベルで悪かったです。これならば(自分の座右の書でもある)「A New Earth (邦訳版)」や「Law of Attraction (邦訳版)」で物事、(思考・感情の)エネルギーについての根幹を学ぶほうがよっぽどいいと感じました。あとこの本が言おうとしているところがどうも心理学を出発点、そして限界点としているために、現世の、その場しのぎの行動・思考推薦リスト、と化していると感じました。まぁでもこの程度が魂や霊性のテーマにタッチしないレベルで語れる限界か、と思います。内容が回りくどい。まとめようと思えば50ページで十分の作品(実際は408ページ)。

●「邪馬台国発見」 権藤 正勝 ★★★
日本で元FBI超能力捜査官として有名な透視ができるマクモニーグル氏の力を借りて邪馬台国に関するなぞを解く、という軽く読むにはすばらしく面白い本。あまり日本古代史に興味・知識がないのですが、それでも結構楽しめました。

●「失われた大和のユダヤ王国」 中原 和人 松重 楊江 ★★
渡来人、特に秦氏などを中心とするユダヤ系の古代日本における歴史に集中した本・・・かと思いきやこの著者と彼を取り囲む学者の(彼らが主張する"本当の"日本史の)主張がだらだらとなんの注釈もなくかかれてある内容でした。彼のほかの本も読まないといけないのかしら、と感じる。

●「効率が10倍アップする新・知的生産術」 勝間和代 
勝間氏の本。ここに書かれてある内容はほぼすべて前から実践していたことなので特に驚きがなかったです。

●「知の起源—文明はシリウスから来た」 ロバート テンプル 
地球のシリウス起源説の本。近代天文学でやっとわかったシリウス星のもう一つの星の存在を何千年も前から神話としてもっていたアフリカのドゴン族から始まり、いろいろとシリウス文明(半魚人)起源説についてかかれたあるが・・・ちょっとはしょりすぎ。かなり読みにくい。

●「ウェブ時代をゆく」 梅田 望夫」 ★
印象あまりなし。

●「仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか」 山本ケイイチ ★
へぇ。 

●「科学者の9割は地球温暖化CO2犯人説はウソだと知っている」 丸山茂徳 
昨今の気候変動の世論に関して個人的な憤りを感じている学者の作品。もうちょっと前半の内容のようにしっかりと科学的な反駁を行ってほしかった。前半はよかったのに全体的に個人的な憂さ晴らしの内容に感じた。理性をうしなってはいけません。

●「石の扉—フリーメーソンで読み解く世界」 加治 将一 ★★
フリーメーソンのメンバーである日本人著者が書いたメーソンの歴史、影響力の本。まぁまぁ。

●「私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる 」 齋藤孝 梅田望夫 ★
印象あまりなし。

●「あやつられた龍馬—明治維新と英国諜報部、そしてフリーメーソン」 加治 将一 ★★★
これ結構面白い。話的にも非常に信憑性がある。

●「惑星の暗号グラハム・ハンコック 田中 真知 ★
グラハムハンコックの初期作品。総じてあまり。ダイナミズムがない。後半で彗星をヒンドゥー教や古代のメソアメリカの神そのものに例える説には賛成しかねる。惑星そのものが神格化された、というほうが理解しやすいのでは、と感じた。

●「インテリジェンス人間論佐藤 優 ★
彼の著作はなんだかんだいってもう8割くらいは読んでる気がするが・・・もうなんかちょっとさすがに飽きてきた。「国家の罠」「自壊する帝国」は本当に秀作だったが、あまりにたくさんの著作を短期間で出しているせいか、かなり他の本で書かれた話が多すぎる。二番煎じ・焼き直しの感が否めない。

●「社長の手帳」 佐藤 満
あまり。飛びぬけるような感がない。

●「グーグル—Google 既存のビジネスを破壊する」 佐々木 俊尚  ★
あまり。

●「二人で一人の明治天皇」 松重 楊江 ★★
南朝系の、長州に存続していた大室家の子孫が明治天皇に'すりかわった'という陰謀説の本。「一人の著者の本」と呼ぶにはおこがましいレベルの、あまりに大量でそして多くの種類の引用文によって集められた'書かれた'本。この本の編集部の意図がまったくわからない。言いたいことは面白そうで結構信憑性もあるのだが、その表現のしかたがあまりにばらばら。まとめなおしたらもっと面白い本になっていたのに、と思う。でもこの陰謀説はそれなりに面白い。北朝系ベースの京都には都が帰ってこないわけ(?)がちょっと見えた気がした。四条大橋の下にあった(ある?)秘密の屋敷の入り口を次に帰ったときに見つける、と決心するにいたる。

スリランカ写真



またかなりご無沙汰となってしまってますが、つい先日にスリランカに出張に行ってきました。かなりいつもどおりに忙しかったのですが、なんとか1日はお休みを日曜日にいただくことができて、ちょうど仕事できていたキャンディという町の写真をとってきました。それに加えて、半年前にコロンボに行ったときとものと、今回にちょっとだけとったコロンボの写真の2つをアップしました。

写真は↓です。

キャンディの写真

コロンボの写真
(たった7枚ですが・・・)

なんか最近旅行写真ブログと化してますが、ま、どうぞ・・・。