読んだ洋書の棚

Taka's bookshelf: read


goodreads.com

iPhone秀逸新聞アプリ

買ってほぼ半年がたつiPhoneですが、使うたびにすばらしいと思うアプリの一つは産経新聞のiPhoneアプリであります。まったくの無料でその日の日本の新聞を読めるというのは(特に海外に住んでいるものにとっては)かなり感動ものです。操作性も非常にいいし、あと(紙の新聞であるように)手も汚れることはありません。ホントに便利で重宝しています。あと海外ものではNew York Times、そしてフランス語ではル・モンドのアプリがかなり便利(といっても私のフランス語能力ではまったく太刀打ちできてませんが)なのですが、この産経のアプリのいいところは実際の新聞の構成のまま見ることができる、ということでしょうか。他のは一つの記事がそれぞれ独立したリンクになっているので'木'ばかりをみて"森'が見られない感じがあるのであまり興味がそそられませんね。

土壌という存在

(なんか最近突然更新し始めてますが)最近つくづく思うことで、引き寄せの法則に関連して思うのですが、巷によくある、樹を用いての西洋医学、と東洋医学、との比較というものがありますね。葉っぱ・幹とかの、目に見える部分を直すのが西洋医学、根っこを直すのが東洋医学である、というやつです。

明らかに目に見えて悪い、そして緊急を要する(葉が変色してる、幹が腐って折れそう、など)の場合は西洋医学の(毒には毒をの性質で)薬・手術が必要となります。癌の末期なんてそういう状態でしょう。でもその癌の末期にいたるまでの生活・行動習慣、というのが東洋医学、主に漢方薬(またはその食事)にて直していく根っこの部分になります。劇的な状況には使えませんが、副作用もそこまでなく、でもその代わりに1,2ヶ月は最低飲み続けないと効果が現れてきません。まぁこれはよく言われてますね。

でも最近考えるのは、土壌についてです。土壌が根っこに、そしてそれを通して葉・幹に通じているわけで土壌が悪ければ樹のすべてにじわじわと影響がいきます。この土壌とはなにかと考えたときにこれは「考え方」「心の持ちよう」「物の見方」であると考えます。常にマイナスのことに焦点を当てる人はその考える態度が生活習慣、つまり根っこに影響し、そしてその生活・行動習慣を通してストレス等の集大成である癌などの症状が目に見える葉・幹の状態になって現れてきます。

「努力しても成功しない」「周りは皆なにか隠している」「周りはすべてライバルだ」「自分はやっぱりついてない」・・・などなど、このような方向、状態に焦点を常に与えている人はその根っこにその偏った栄養素が浸透していきます。反対に「まぁ最終的にはいつもうまくいく」「俺はラッキーだ」というところに焦点を与えている人にはそれが一昼一夜で実現するのではないにせよ、土壌のプラスの栄養素をまずこの物の見方で増やしていっているように思います。

漢方薬を飲めば体質改善して全快する、という単純な話ではなく、体の異常というのは土壌の健康状態でもあるとおもいます。「引き寄せの法則なんておめでたいやつのいっていることだ、そんな簡単に世界が変わるはずがない」という物の見方をする人は、そのような("そんなに簡単に世界が変わらない"という)考え方が源流となり、生活・行動習慣になり、そしてそれから体に見える形でこの偏った栄養素が体に、そして目の前に起きる出来事として現れることになります。

もちろん自分はこの引き寄せの法則を完全に実践している、とはもちろんいえませんが、周りには見事にまったくこのことを無視している人たちが非常に多いので残念だなぁ、とおもう次第です。葉っぱ・幹のみをみて嘆息するのではなく、土壌まで見直して自分という存在をとらえなおしてみては、とおもうのですが・・・。

ホイアン・ベトナム



今月の始めの週末を利用してベトナムのダナン、そして世界遺産のホイアンへと行ってきました。買って一年ちょっとしかたっていないCanonの一眼レフの40Dなのですが、この旅行に行く前に”また”故障して動かなくなってしまいました。今回はなんかメインボード?とかなんとか言われました。前回はミラーの故障で、これで一年の間に見事に三回目の故障です。

あまりに故障が多いのでCanonの修理センターにもおかしいだろうとは言ったのですが・・・、彼らの言い分には笑いました。「湿度と気温の関係で故障することがある」とのこと。極地でもないタイの温度湿度でころっと死んでしまうようなやわなカメラを作らないでほしいものですが。修理代も3万円とかいわれ、前回のミラーも2.5万くらいかかっているのであまりに馬鹿らしいので修理はやめてます。

てなわけで40D、故障が多すぎます。特に過酷な使い方をしているわけでは全然ないのですが(今回の故障も車で移動していて気が付いたら死んでました・・・)。

Nikonの方が故障は少ないのですかね・・・?40DとCanonにはしかしかなり幻滅です・・・。

ということで手持ちのNikonのコンパクトデジカメで撮りました、ホイアンです。たったの8枚ですが・・・。

ホイアン写真

「The New Paradigm for Financial Markets」 ジョージ・ソロス

今日「読み」終ったものです。

●「The New Paradigm for Financial Markets: The Credit Crisis of 2008 and What It Means」(オーディオブック) George Soros ★★
ヘッジファンドの代名詞、あとはハンガリー系ユダヤ人としても世界的に知られているジョージ・ソロスの最新作です。以前ブッシュ再選を拒む活動の一環で大学院に講演に来ていたので実際見たことがあり、このときは彼のその当時だしたばかりの本、
The Bubble of American Supremacyの宣伝もかねてきていたと思います。講演のあとこの本を読んだ記憶があるのですがこの作品では、彼の行っているOpen Society Instituteなどを通しての主に(彼の出身国を含む)東ヨーロッパなどの旧ソ連の民主化運動のサポート、たとえば「コピー機」という、我々のように西側世界の影響を多分に受けた者には特になんの変哲もない機械が、情報の公開・流通・伝播という次元で非常に大きなインパクトを生み出す機械でもあり、コピー機の寄付という地道な行為を通して、旧ソ連(およびその他の圧政下におかれていた)の国々において非常に大きく反政府の動きを広めるのに寄与した、というような彼の行動哲学について言及していたことを覚えています。

んでこの本ですが、結論的にいうと、これはこのような彼の哲学についてまとめた作品であり、2008年、そして今まさに続いている世界金融・経済恐慌についてこと細かく書かれてある、ということではありませんでした。なのであまりヒットではありませんでした。彼のいう、Reflexibityという概念(再帰性、と日本語では言うらしいです。市場参加者による先入観、バイアス、期待、予想、心理などが実際の市場に交互に影響をし合っており、仮定の上に仮定を塗りたくったような経済学では金融市場の現実を説明することは不可能、とする彼の、市場と参加者の相関関係の考え方)、そしてナチス時代を生き延びた教訓を元に育てられたこの哲学が淡々と紹介されていた作品でした。

ですが、彼のような世界で有数の資産家、事業家、慈善家がどのような考えで世界を見ているのかがすこし垣間見えて、その点では面白かったです。世界レベルのヘッジファンドを運営して世界をみる、というのは、一つの株価が下がる上がるのレベルではもちろんなく、(市場だけではなく)国全体を、経済、金融のみならず、政治、文化、歴史からも基づいて判断していかなくてはいけないものである、ということが結構伝わってきました。

ナチス時代、共産時代と、人々の恐怖とそれに大部分を支えられた希望が原動力、行動背景となった世界で青年期までを過ごし、「個」と「全体」が相互に及ぼす影響力を実感してきたからこそ、原則・ルールのある(と思われた)金融市場システムとその参加者との
再帰性が彼には始めからみえていたのかもしれないと思いました。「個」と「全体」との相互の影響を通して台頭した全体主義の動きと、人工化、そして肥大化した世界の金融市場の動きとに共通の要素があったのでは、と思った次第です。

・・・ですが、実際の今回の恐慌について詳しく載っていなかったのでAmazonで結構評判が良いThe Ascent of Moneyをオーディオブックにて購入しました。いい本だといいのですが・・・。

乱読報告

最近の乱読です:

●「Hidden Truth, Forbidden Knowledge」 Steven M. Greer ★★★★
これねぇ、泣く子も黙るトンデモ本で、なんてったって邦訳のタイトルがずばり「UFOテクノロジー隠蔽工作」なんであります。これはいつ買ったのかちょっと忘れていたのですが、Amazon.comから購入してああ、こういうトンデモ本もあったなぁ、と思い出してページをめくりだしたのですが・・・。これはね、止まりませんでしたね。週末2日で没頭して読みふけって読み終わりました。これは単なる「トンデモ本」という範疇を超えているように思います。

もちろん人類がまだ手にしていない(と思われている)種々のテクノロジー(反重力、タイムトリップ、テレキネシス、テレポーテーション、フリーエネルギーなどなど)が実は50年代からもうアメリカで発明が始まっており、かの有名なロズウェル事件を境目として、飛躍的にそれらの技術開発が秘密裏に進められてきた、そしてこれらの技術はもう完成しており、しかもいわゆるグレイとかの宇宙人(ともくされている存在)も、(その「宇宙人」を介した)オブダクション、キャトルミューティレーション、などもこの(テクノロジーを握る)秘密政府の仕業であり、そして彼らの目的は宇宙人=恐怖、という図を植えつけ、地球全体を宇宙と敵対させる計画を進めている(!)・・・という、トンデモ本が好きな私でさえ正直「は?」というレベルのものであったことは確かです。

しかしこの本の作者のグリア博士が中心となり、かなり高名そして上層部にいるアメリカ軍関係者や、元政府高官などがこのような壮大な「秘密」を公開するという、まったくもってまじめな「ディスクロージャープロジェクト」(日本語のとあるサイトでさらっと読むとそのトンデモさがわかります)という公の試みも存在し、これが単なる「トンデモ本」ではもしかして終らない可能性があるのか?と思わせてくれるような、ちょっと怖い内容の本でありました。

こういう本はまぁほとんどの(オカルト、UFOとかのマニア以外は)人は興味を示さないかも知れませんが、この作者の霊的、哲学的な主張は驚くほど他のまっとうな(?)精神世界本の主張と共通するところがあり、霊性を高める、「悟り」を開く、チャクラを開く、などの一種の通過点が実は本当に高度な物理的な技術のベースとなっている、ということが非常に鮮明に見えたような気がしました。

邦訳がどういう質なのかは皆目見当付きませんし、このようなUFO・宇宙人関連の話は「ザ・眉唾もの」というレッテルが貼られており、役に立たないトリビア&トンデモ知識のみに特に興味のある人(例えば私)以外にはかなり、というかほぼ不可能に近いくらいに怪しい本です。なのでそういう人たちにはこんな本は一瞥の価値もないかもしれませんが、この所謂「怪しい」関係の知識に少しでも興味のある人は、これ、お勧めです。おもろいし、ホントだとしたらかなり衝撃的です。ホントか嘘かは与(あずか)り知りませんが、こんな知識も世の中には存在しているんだとホントに感心。

●「絶対貧困 石井光太 ★★★★
これもヒット。例の有名な「物乞う仏陀」の作者の最新作です。これは「貧困=かわいそう=悪だ」の自動変換思考、もしくは「平和に反対するのか」論に代表される巷の開発論ではなく、生身の、等身大の「絶対貧困」層であるスラムの社会構成、日々の生活を淡々と説明した本です。

この「物乞う仏陀」は読む機会がなかったのでこの作品を機に彼の本をまたぜひ読みたいと思いました。これは完全な個人の性格の話ですが、私はなんでも事件性のある出来事を見聞きしたときにはまず、なぜなのか、という問いを始めにする性格です。なので目の前の「正義」を目指してすぐに突進するという性格ではありません(だから悪い、良い、という次元ではなく、私個人の思考・行動傾向です)。なので以前にも書いた松本仁一氏の本といいこの石井氏の本といい、私の好きなアプローチが取られているので非常に参考、そしていい本だとおもいました。

●「The Tipping Point」 Malcolm Gladwell ★★★
(邦訳はこちら)これはオーディオブックで読みました。前回のOutliersに続いてのGladwell氏の本で、同じく視点が非常に面白いです。これは一言で言うと
Epidemiology、つまり影響(プラスであれマイナスであれ)が指数関数的に増えていく現象の傾向と分析、そして原因を探る疫病学のような考えを現代の社会現象に当てはめたものです。

ここで扱われている社会現象とは例えば靴のブランド、「ハッシュパピー」の突然の人気、NYの犯罪率の突然の下落(でもこれはFreakonomicsにおいては単純に80年代(だったと思う)アメリカにおける中絶に関して肯定的な法律の成立によるものだ、という説もありますが)、「セサミストリート」の大成功、などなど、いかに小さい事が大きな変化を生み出していったのかが説明されてた本です。

もちろんこの作者のアングル、ものの見方が非常に面白いのですが、もちろん例えば(ユニークなアングルの傑作でいえば)「銃・病原菌・鉄」がありますが、これも「じゃ科学的(統計的に)立証してみろ」、といわれてもそれはこれらの本では出来ていないので、このように立証・確証がないのには耐えられない人には向いてない本だとおもいます。

でもこの本からは、表面化している、そして我々の思考フィールドに飛び込んでくる「核」と思われている事象が、実はそれを取り囲む種々の要素(考え方、文化、生活など)こそが本当の「犯人・核」であり、この表面化している事象が得てして(それを取り囲む、運ぶだけの)「ベクター」のような存在でしかない、という、主客の逆転、もしくは老子でいう、車輪そのものではなく、車輪の真ん中の空間こそが重要なのである、という無用の用のような道教、陰陽、そして二元論に通じる、かなり深遠なトピックであると感じた次第です。

あとは思考の現実化、という要素も十分にこの本からいろんなケースを見ることが出来、それもひきよせの法則からみてもきちんと合致していることがわかるような内容となっています。てなわけでこの本も結構おもしろかったです。

●「壊れゆく地球 気候変動がもたらす崩壊の連鎖」 スティーヴン・ファリス 藤田 真利子訳 ★★
気候変動系の本で訳本です。訳の質はかなり悪かったです。が、このような気候変動の論議に良くあるような、なにからなにまで気候変動のせいに見せようとするような論理の飛躍がだいぶ気にかかりました(取り上げられている章のほぼ半分以上がそれでした)が、それでもまぁこの本が伝えようとしている、現地レベルでの気候変動の影響、という目では一読には値すると思います。

●「断る力 勝間 和代 ★
日本に帰ったときにぱっとみて気になったので購入したのですが・・・。また後悔。アマゾンの読者批評にもありますが、なんか彼女の文章って人間味が私には全然感じられませんねぇ。特にこの本の文章は非常に雑で、本当にパソコンで打った、印刷した、というレベルの文章。具材はまぁあるんだけどダシが全然ないスープ、そんな感想でした。彼女の本はもう買わないことにします。ファンが多いのはわかりますが、私とは合わないようです・・・。

●「チェンジング・ブルー―気候変動の謎に迫る」 大河内 直彦 ★★★★
これは秀作です。すばらしい。気候変動という一つの科学分野ができてきた工程を事細かに、そして素人でもわかるように説明したものです。気候変動と一口にいっても、それがなにをもって「実証」されてきたのか、どのような科学的(そして気候変動ではより”化”学的)な発見がいまアル・ゴア、IPCCなどの発表、グラフなどに反映されているのか、がよくわかります。

といってもこれは地球地質学と気候変動学との境目・移り変わりを描いた本、ともいえるので、気候変動そのものについて詳しく書かれているわけではなく、それよりも気候変動という存在がどのような地質学の発見をとおして実証されてきたのか、が描かれています。この分野にすこしでも興味のある人は必読と思います。すばらしい。

●「
The Sion RevelationLynn Picknett Clive Prince ★★★
これは「Holy Blood, Holy Grail」(邦題は:レンヌ=ル=シャトーの謎―イエスの血脈と聖杯伝説)と並んでもうひとつのダ・ビンチコードの種本の作者として有名な研究者の最新作です。この本の主題は(ダ・ビンチコードで一躍有名になった)「Priory of Sion」(シオン修道会)という秘密結社は実在するのか、というものです。始めの100ページは面白かったのですが、後半からはちょっと細かすぎる説明はかなりいただけなかったですが、結論に至るまでの推論はまぁなかなか面白かったです。

結論はというと、このシオン修道会は実在しませんし、ダビンチコードで描かれたイエス・キリストの血統、という話もでたらめ、というものです。でもミッテラン大統領時代には顕著なシオン修道会を表の顔として使っていた秘密結社の哲学、活動がEU統合の礎となった可能性が非常に高い、とのことです。興味のある人はどうぞ。

iFlipr

iPhoneアプリで先日iFlipr(アイフリッパー)というソフトを600円で購入しましたが、これかなり便利です。

要は単語帳ソフトで次々とほんとに単語帳をめくるように単語とか、覚えたい項目を表示できます。それと(600円に関わらず?)購入したのはこのソフトにはオンラインコミュニティがあり、単語帳のリストを作成して皆でシェアできるようになってたのも大きいです。ちなみにフランス語、スペイン語、タイ語などもあり、自分で単語帳を作らなくても(これらのリストは無料で)手に入れることが出来ます。

あと自分でリストを作るときもエクセルで簡単にインポートできたり、画像や、そして音声まで付け加えることが出来ます。作成するのは(自分のアカウントを作った後に)オンラインのPC上でつくり、あとはiPhoneのアプリから「同期」を選ぶだけでオンライン上のリストデータがiPhoneデバイスに同期されます。

以上かなり宣伝っぽいですが、今のところフランス語とタイ語を入れて試用してますが、結構いい感じです・・・。

オーディオ本リスト

はい。わけのわからない中川大臣エントリーからはや二ヵ月半がたちました。まったく更新できてませんでしたね・・・。この間バンコクでは皆さんも見聞きされたと思いますが、タクシン派の暴動が起こり、ちょうどまたそのときがチェンライからの帰りの日だったので夜に戦車(間近ではじめてみましたわ)や機関銃をもった兵士(これはでもまだ現在も残ってますが)がうようよといる中をタクシーを2台乗りついでAPTに帰ってきました。同じAPTコンプレックスに住んでいる同僚からは電話で今まさに外で拳銃で打ち合ってる、とかかなり非現実的なコメントを繰り返していた(といってもほんとだったのですが)のでちょっと心配しましたが、なんとか僕が帰る頃には暴動は収まっていたようです。まぁよかったです。でもいろんなタイ国内で発禁処分となっている記事(これとかこれとか)を読んでると、まったくもって今日明日で解決するはずのない根っこがかなり深い問題だと部外者ながらにも感じますね・・・。

で、いつもどおりにあまり書くネタがありませんが、最近またオーディオブックを購入しだしてきています。これはちょとしたハードウェアの理由があるのですが、というのも使っているiPhone、これはこれでほんとにすばらしいガジェットなのですが、まだBluetoothで変なぽっちを装着しなくては音楽がまだ聴けなく、そしてStop/Pauseのためにいちいち本体を出してしなくてはいけないためにかなりめんどくさいなと感じておりました。でも2ヶ月ほど前にiPhone用のShureのマイクを購入して使ってみた(個人的にShureのSE310を使用してます)のですが、ボタン一個でiPodの呼び出し、再生ができるために本体はずっとポケットに入れたままでの操作が可能になったことで非常に音楽が、そしてオーディオブックが聞きやすい環境になったことが原因です。

そしていつものAudible.comにて買い物を進めてきてます。定価が40ドルほどでも月々の購読をしていれば一冊10ドルほどですむのでかなりお買い得です。もちろんアメリカにいたときのように中古のオーディオCDをアマゾンから購入してMP3に落として直後に売るという作業では一冊それこそ2,3ドルで読めるのでそれを多用してたのですが、アメリカから離れてからの今はこのAudibleが最安値の選択肢となりますね。

ということでんでまた改めてオーディオブックの便利さに感嘆しております。APTを出て職場に着くまでが片道30分で、往復で1時間、本を「読め」ます。再生スピードも変えられますので、比較的長編でも結構1週間強で読める感じですかね。なので最近重宝しております。この2ヶ月くらいで「読んだ」オーディオブックは:

● 「OutliersMalcolm Gladwell ★★★
結構面白い。いかに天才、成功者といわれる人物でも、その周りの環境、つまり時間、歴史、地理、文化や生来の要素などが非常に大きな影響を与えているのである、という骨子のノンフィクション。ああなるほどねぇ、と思わせるところが多かったです。

作者は(いろんな外的環境要素がほんとに成功に与える影響が強いために)なので成功といっても実は自分がコントロールできない部分がほんとに多いですよ、世界はそこまで努力=成功となんてならないのですよ、というような結論の持っていき方だったのですが、個人的なこの本のとり方は、「個人の差はあまりなく、成功というのはほんとに誰にも可能性がある」という、作者の意向とは逆の、非常に心強い印象を持ちました。

これもまたちょっと引き寄せの法則、っぽいですが、要は自分のいる状況をプラスだと真に受け止めてそれに呼応して実行しつづける、というある種の「消極性」(自分ではコントロールできないさまざまなことがある、とする絶対認識)、そして「積極性」(それらの内外的状況を是とし、その現象の是非、善悪の余地を残すのではなく、常に「今」から将来のベクトルに向かって価値を見出していく)のミックスで人は生きていくものだ、という自己啓発によくある教えに帰結するように感じました。ああ、みんなやっぱり一緒なんだ、そしてだからこそ自分単体で森羅万象をポジティブに定義し、それを是として前に向いていく、という生き方が大事だと再確認した次第。

● 「ZahirPaulo Coelho  ★
うちの同僚から薦められて「読ん」だのですが・・・、なんじゃこりゃ。アルケミストは私のトップリストに入るのですが、これはちょっと・・・。その同僚が一度離婚を経験しているので彼には響くものが結構あったのでしょうが、私にはまったく響きませんでした。ストーリー設定もまぁいいたいことはわかるのですが、勝手に何も言わずに二年前に失踪した妻が「実はアナタを愛していた・待っていた」と言われてもまったく自分にはピンときませんでした・・・。アルケミスト以外の彼の作品はこういう似たようなものなのかもしれないとふと感じた次第・・・。

● 「FreakonomicsSteven D. Levitt & Stephen J. Dubner ★★
卒業生の端くれとして、当時何回か授業を受けたLevitt氏のベストセラー。この本の名前は聞いていましたが、まさかかなり身近にいた人だとは思っても見ませんでした。読みましたが、これでも経済学かい?というのが私の印象。これはどちらかというと社会科学・統計学的なような気がします。まぁそういうくだらない線引きには彼もまったく興味はないでしょうが・・・。相撲の「八百長」「出来レース」の話はしかし、1チャプター全部使わなくても直感的に当然だろうとは思うのですが、まぁそこらへんは科学者、ということであくまで数字でそれを証明しようとしています。でもなんといっても視点がユニークなのでまぁまぁおもろいです。

● 「Hot, Flat and CrowdedThomas L. Friedman ★★
オリーブの木とレクサス」、「フラット化する世界」でおなじみのフリードマンの最新作。あいかわらず鼻にかかる彼独特のバイアスは健在ですが、それでも読み応えはありました。この本は450ページある長編で、これはたぶん普通に本で読んでいたら読破することはないような長さです。オーディオブックでも20時間という長さのファイルでありましたが1.5倍の速さで再生して読み終えました。

この本は要はいかにして地球における再生・省エネルギー技術の最後のフロンティア(!)、アメリカがかわっていかなくてはならないのか、ということを彼独特の世界各地からの声、出来事を載せて伝えてある力作です。この作品ではいかに現実的に、
再生・省エネルギーの勃興をアメリカの大衆・政治家・企業家の間ではじめることができるのか、ということが結構詳細に書かれています。

もちろんフォーカスはアメリカ、アメリカ、ですのでそれにあまり興味のない人はかなりつまらないと思います。でも例えばいかにアメリカを始めとする国々がオイルに使っているお金がサウジの懐に入り、その金でサウジアラビアは:
(1)世界のムスリム人口の1%にも満たないにも関わらず世界の95%のイスラム原理主義の教育復興に携わっている(発展途上国、そしてODAが手を出したがらない、出さない世界の箇所で無料で教育施設を作り続けている。例えばパキスタン、そしてアフガニスタンではサウジ政府は3万4千以上の学校を建ててきており、その(とくに貧困層に与える)思想的な影響はものすごいものがある);
(2)エジプトの映画産業の90%の資本を出しており、エジプトのムスリムテーマの映画における表現への締め付けが非常にきつくなっている
などの点を指摘しています。彼のポイントはアメリカが自分で自分の首を絞めている(イスラム原理主義から連想される世界の不安定を導き出しているのは彼ら自身である)という点です。

あとこの本を読むといかにブッシュ政権のエネルギー(無)政策が昨今アメリカのビッグスリーの自動車会社の状況を引き起こす遠因となってきているのかが非常に鮮明にわかります。

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以上がこの2ヶ月で読んだオーディオブックです。オーディオブックのいいところは色々とあるのですが、
(1)移動・家事などの時間を有効に使える
(2)一定のスピードで読むので、目で読む時に比べて圧倒的に読む量が多くなる
(3)声での情報のインプットとなり、脳に直接入ってくるイメージ(個人的な見解)
(4)少々眠くて目を閉じていても十分に「読める」余裕がある

らへんでしょうか。目で読むといつのまにか文字の表面を読んでいるような気になる(集中力がさがる)ときがあり、また読み直すとか、またそうならなくても読むスピードが一挙に遅くなったりしますが、(2)のおかげでそれはなくなります。またこれは個人的ですが、耳で聞いたほうがなんか直接脳に入っていく気が個人的にはしています。あと(1)で家事とか移動とかの時間にしこしこと本を読み進んでいけるわけでまさに一石二鳥、というものですかね。